今回鹿児島県の共催のもと、鹿児島県における喘息対策を推進するために、県内各地域の看護師、薬剤師、理学療法士、検査技師、放射線技師などの医療関係者の方々による「ぜんそくサポーター」を養成することを目的として、鹿児島県ぜんそくサポーター制度（Asthma　Supporters　in Kagoshima;ASK）を設立しました。喘息サポーターの方々には、気管支喘息患者に対して科学的知見に基づいた適切なアドバイスや情報提供ができる事を目標とし、講習会の受講を要件としました。

　本年度は鹿児島大学呼吸器内科の関連医療機関や県内の処方箋薬局、離島を含めた県内の各保健所へ本講習会について案内を行い、看護師38名、薬剤師10名、理学療法士9名、検査技師4名、放射線技師1名の合計62名に受講いただきました。講習会は2019年1月19日（喘息の病態、診断、治療の講義、呼吸機能検査、ピークフロー、呼気中一酸化窒素濃度測定の実習）、2月16日（喘息薬物治療に関する講義、各吸入薬の吸入実習）、3月23日（喘息発作と対処方法、災害対策と喘息診療についての講義）と計3回開催しました。各講習会とも会場は受講者の皆さんの熱気に溢れ、充実した講習会になりました。全講義，実習終了後には、『鹿児島県ぜんそくサポーター制度講習会修了証』　を授与し、講習会を終了しました。終了後に行いましたアンケートでも高い評価を多くいただき、この講習会が本制度の目的に見合ったものであったと考えております。その一方で全3回という日程が遠方からの参加者にとって負担が大きいことなど、貴重なご意見もありました。

　今後第２回目の講習会を企画し、ご案内する予定としています。アンケートでいただきましたご意見を参考により良い講習会となるよう準備いたしますので、未受講の方にはぜひ御受講いただければ幸いです。